B.連休中は女子みたく。


連休休み1日目--土--続

蔵宮side。

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俺らは、今訳あって3人で遊びに来ている。
くすけんが言い出したことだから、俺は否定するはずもなく。
だって、連休中にくすけんといれるなんて、それ以上に勝るものなんて、ないだろ?
いや、一番勝るのは..........

だけど、そんなうかれたい感情は心の奥底に押し戻す。
だって、そんなにうかれてもられないから。

でかけるのが、あいつと俺だけじゃないから


「次はこうしようぜっ」
「亮ちゃんっ、それ女子がすることじゃないよー!」

俺の隣で楽しそうにはしゃぐ2人。
さっきから、亮ちゃんは何か焦っている模様。
きっと、俺がさっきくすけんと至近距離な体制で撮ったからだろうな。
亮ちゃんも亮ちゃんで、くすけんが好きなのだ。
それは俺と同じ。
応援してやりたい、でもさ、無理だろ?

スキな奴が同じなんだから

「どした?大ちゃん」

ボーッとする俺の目の前で、右手をヒラヒラさせながら聞く亮ちゃん。
.........俺に話しかけなきゃ、もっとくすけんと話せたのに。
亮ちゃんは、ただくすけんと話せたらいいみたいで、すごく満足げな表情を浮かべている。

----そんだけで満足なの?----

俺だったら、スキって気持ち抑えられない。
や、普通の奴だったら俺くらいスキだと抑えられないだろう。
ただ、その俺がスキって気持ちを抑えられるほどの力があるから、現在に至る。
おかげで、くすけんには俺の気持ちはバレていない。
亮ちゃんの気持ちは、バレてそうだけど。

「ほら、大ちゃん何してんだよっ」

相変わらず俺の目の前に立つ亮ちゃん。
その後ろでは、にこにこしながら俺らの様子を伺っているくすけん。

「あぁ.........わり」

亮ちゃん、今日のところは勘弁してやる。
またくすけんにあんなことしたら、お前.....さっきみたいな顔するだろ?

自分はどうすればいいのかわからい、行き場の失った不安げな瞳。

俺だって、モラルくらいある。
あんな目見たら、自分のしてることが悪いことなんじゃないかって、
恐くなる。
だから......今日は、な

「よし、撮るかっ」

俺は2人の真ん中に割って入って、2人の肩に手を回した。

そのプリクラは、3人の笑い合っている表情を映し出した。

はたから見れば、どこにでもいる仲良しな男友達。

だけど、内2人は........


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